キャリアコンサルタントとは
- 「キャリアコンサルタント」とは、企業、公的機関(ハローワーク等)、大学等の教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野でキャリアコンサルティング(※)を行う専門家です。
- キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に規定されている国家資格です。
- 相談者の話を聴き、その方の価値観・経験・適性などを一緒に整理し、それを発揮できるようサポートしていきます。
- 働く方個人の相談を受けるだけでなく、会社や組織に対して働きやすい環境を整えるための支援(提案・助言など)も行います。
- 相談者にとっての大事な場面に関わる役割です。また、働く人々を取り巻く環境は日々変化していますので、継続的な研鑚が必要です。
このため、キャリアコンサルタントの登録を継続するためには5年ごとに更新を受けることが必要となります。
※キャリアコンサルティングとは、働く人の職業の選択、職業生活設計や職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言や指導を行うことをいいます。 厚生労働省キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント
キャリアコンサルティング協議会キャリアコンサルタントになりたい
キャリアコンサルタントの活躍の場
- 会社や組織内
- 従業員の定期的なキャリア開発や職業能力開発への提案・助言、研修やセミナーの企画や実施に携わります。
キャリア研修やキャリアコンサルティングなど、キャリア形成や学び直し支援を行うことで、今の仕事の意味や価値を理解することができ、仕事や能力開発への意欲を高めます。従業員一人ひとりの成長を促すことは、組織全体の成長にもつながります。
中高年齢者に対し、それまでに培った知識や経験の棚卸しや課題の明確化を行い、能力発揮・モチベーションアップにつなげます。
企業内キャリア相談室などで、働き方、能力開発の方向性や方法、育児、病気、介護などとの両立についての相談を受け、課題解決に向けた方策を相談者と共に考えていきます。 - 就職・転職市場
- ハローワークなどの窓口で、求職中の方の就職に向けての自己理解支援、必要な能力開発についての提案・助言などを行います。
- 人材派遣会社
- 派遣スタッフ、派遣先組織双方のニーズに合ったマッチングや、派遣スタッフの能力開発支援などを行います。
- 教育機関
- 大学のキャリアセンターなどで就職に向けた学生の自己理解支援や進路に関する相談などの就職活動のサポート、キャリア教育プログラムの設計・運用・評価などを行います。
- フリーランス
副業・兼業など - 特定の組織に所属せず、フリーランスとして、退職後のセカンドキャリアとして、現在の仕事との副業・兼業として、組織、企業、団体、学校等で相談業務、研修の企画・実施などを行います。
キャリアコンサルタントになるには
キャリアコンサルタントになるためには、まずは国家試験に合格する必要があります。受験には受験資格を満たしている必要があります。
キャリアコンサルタント資格取得から
活動までの流れ
活動までの流れ
受験資格
- ① 厚生労働大臣が認定する 講習( ※ ) の課程を修了した方
( ※ )当協会のキャリアコンサルタント養成講習は厚生労働大臣認定です。修了すると、国家資格キャリアコンサルタント試験の受験資格が得られます。 - ② 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験〈 *注〉 を有する方
- ③ 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
〈 *注〉キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」(求職者、学卒就職希望者含)であること。相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの(少数グループワーク含む)。
国家試験について
受験概要
- 試験科目
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- 職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
- キャリアコンサルティングの理論に関する科目
- キャリアコンサルティングの実務に関する科目
- キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
- キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目
- 学科試験
-
- 出題形式
- 四肢選択のマークシート
- 問題数
- 50問
- 試験時間
- 100分
- 受験料
- 8,900円
- 実技試験
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- 論述試験
-
- 出題形式
- 記述式(事例記録を読み、設問に解答する)
- 試験時間
- 50分
- 面接試験
-
- 出題形式
- ロールプレイ(受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う。)
口頭試問(自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える) - 試験時間
- 20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
- 受験料
- 29,900円
試験日程等
- 試験実施機関
- 試験日程
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- 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会試験日程について
- 特定非営利活動法人日本キャリア開発協会試験日程/試験地区 ※ 試験日程や受験申請の方法につきましては、各試験実施機関のWebサイトをご覧ください。
- 試験結果の概要
(受験者数、合格率など) -
- 厚生労働省ホームページ キャリアコンサルタントになりたい方へ
(7)キャリアコンサルタント試験結果の概要 から各回の結果をご覧ください。
- 厚生労働省ホームページ キャリアコンサルタントになりたい方へ
- 過去問題
資格登録の更新について
キャリアコンサルタントの登録を継続するためには5年ごとに更新を受けることが必要です。
更新を受けるためには、以下のAとBの講習を受ける必要があります。
- A
- キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習
(知識講習) - 8時間以上
- B
- キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習
(技能講習) - 30時間以上(注1)(注2)
(注1)有効期間満了より5年以内の、以下の事由は合計10時間以内に限り上記Bの技能講習を受けたこととみなされます。
- 技能検定キャリアコンサルティング職種1級に合格したキャリアコンサルタントから、
キャリアコンサルティングの実務に関する指導を受けた時間 - キャリアコンサルティングの実務に従事した時間
-
(注2)
- キャリアコンサルタントとして登録後に技能検定キャリアコンサルティング職種(1級・2級)に合格した方は、合格後5年以内に行う更新において必要となる上記A(知識)及びB(技能)の講習が免除されます。
- 技能検定キャリアコンサルティング職種1級を所持している方は、上記B(技能)の講習が毎更新時免除されます。
詳しくは以下のサイトから、更新要件をご確認ください。
国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター
JAICOの国家資格
キャリアコンサルタント更新講習
JAICOではキャリアコンサルタント資格更新に向けて知識・スキル向上を図る目的で様々な講習をご用意しております。
JAICO国家資格キャリアコンサルタント更新講習